中国河南省での日々

2年間の中国河南省の大学勤務や生活の記録を残します

交通機関、特に列車のこと

列車について日本との違いを紹介する。

写真は後ほど掲載。

 

火車(ホアチャー) 家計の話でないですよ。

火車普通列車)内の行儀の悪さはマスコミ報道等で周知の通り。食べ物を食べ散らかす、携帯で大声で話す、イヤホン無用、大音量で音楽を撒き散らす。3人掛指定席を1人占め足を上げ熟睡するおばさん。どうやって持込んだのか不思議で邪魔な大荷物。

最初はこの光景に圧倒された。やっと私の席にたどり着いても、そこには多くの場合他人がいる。

指摘すると、「お前がちがう席に行けや!」

と言われる。

最近やっと「あなたこそあちらにどうぞ!」

と笑顔で返すが。

値段の安さ以外のメリットは、長距離列車が多いのでほぼ全ての列車で硬座、軟臥、硬臥(普通席、寝台一等、寝台二等)があり、時間とお金に余裕があれば、選択肢も広がる。硬座というと木製の硬い座席のベンチシートを想像するかもしれないが、座席は一応独立しており、軟らかシート。ただ、対面座席になるので、硬座で上記のような客と近接するリスクもあり、ある程度の覚悟が必要。

一方で、対面や隣からフレンドリーに話しかけられるのはもちろん、お菓子や果物のやり取りもごく普通にある。

外観

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二等寝台(硬臥)と車内販売

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・高鉄(ガオティエと発音)

日本の新幹線、高速鉄道のことで、開業して約10年、昨年末の総営業キロは25千㎞にも及び、瞬く間に日本の10倍程度の規模になっている。

日本の新幹線は東京オリンピック時の開業なので50年以上の歴史がある。総営業キロは3千㎞。

高鉄の座席は普通、一等、ビジネスの3種類。

火車一等寝台と高鉄普通席がほぼ同価格)

乗り心地は日本のそれとほぼ同じで快適。乗客のマナーも日本並みとまでは言わないが、火車とは比較にならない良さ。

普通座席での火車と比較すると、

時間は4分の1になるが、値段差も約4倍。

どちらも便数は変わらず、選択可能。

高鉄は高価なので、当然だが

学生や庶民は通常、こちらには乗らない。

 

・乗車手続き

火車も高鉄も自由席はなく、全て乗車前に指定券予約が必要。指定券なしで飛びのることは不可能。    スマホで予約と決済が瞬時にできるので、これはとても楽チン。

ただ、地下鉄に乗る際もそうなのだが、乗車前に全員、手荷物のエックス線検査の通過儀礼がある。ここで大混雑するのが鬱陶しい。高鉄は婦人係員からの入念な全身ボディチェックもあり。持ち込みペットボトルが危険物でないことを証明する一口飲みのでもが必要。

さらに外国人は駅で切符受取時に専用窓口に並ばされ、構内入場時にも顔認証やパスポートチェックを受ける必要があるのが煩わしい。

余談だが、今年から空港での入国手続きに外国人は五本指全ての指紋認証チェックも加えられている。

 

私がもし企業の駐在員としてここにいたら、火車に乗る機会はまずなかっただろうと思われる。

火車も慣れてしまえば、ローカルな人情味も味わえ、結構楽しい(笑)。

これを書きながら、大学生の頃、帰省の際に東京発大垣行き※の普通列車に乗って、一回の乗り換えで西明石まで行ってたことも、懐かしく思い出した。

そこではいろんな人と話をした。

最後はノスタルジーになってしまった。

 

※この東海道線の長距離夜行普通列車が姿を消したのが1996年とあったので、もう20年以上前にもなる。

現在は「ムーンライトながら」と言う名前で特定期のみに運行しているらしい