中国河南省での日々

2年間の中国河南省の大学勤務や生活の記録を残します

カラカラ天気と硬い水のこと

こちらの気候と水について書く。

今日は5月22日、今は午前8時過ぎ。外気温は25度 今日の最高気温は37度までなる。こう書くと5月で37度(明日は40度)とは耐えられない!となるが、実はそうでもない。今の湿度はわずか13%。この湿度の低さが特徴である。ここ安陽の地はほとんど雨が降らない。一年では7月が最も降雨があるようだけど、夏休みなので体験しなくてすむ。雨の日はバイクで行けないからタクシーにのる(大学までは3キロ8元130円)それも1年に数回しかない。冬の間は空気が白濁してPM2.5数値が危険領域(80㎍/㎥)までいくことも普通だけど、5月以降夏のジメジメがないのはほんとに快適。ホノルルで貿易風に吹かれているよう、とまではいわないが、少なくとも日本の不快度とは段違い。木陰に入ると気持ちがいい(下水の臭気さえ気にしなければ)。汗をかかない。洗濯物も速乾。料理や果物はラップをかけ忘れるとすぐにパリパリになる。チャーハンがパラパラなのは火力や腕前のせいだけではない。但し大陸性気候なので極端。今日の気温日較差は17度と通常1日20度近くの温度差があるので、服装とかは面倒。日本は四季がはっきりしているとよく言われるが、ここは緩やかに季節は移り変わらない。春と秋が極端に短く(どちらも1ケ月もない感じ)、ある日突然、猛烈な暑さや寒さがドカーンとやってくる。日本のラジオニュースで、今日は気温差が10度以上にもなりますので体調を壊されないよう十分お気を付けください。とか聞いて、日本は穏やかな国だとつくづく思う。

それと水。ここはヨーロッパと同じ硬水。洗面所や流しにはザラザラ感がある。結石しやすい体質の人は要注意らしい。硬水はその名の通り、混ざらない、料理も煮物とか味がまず沁みない。材料となじまない。個がはっきりしている。水の性質は人の性格形成にも大きく影響しているのは間違いない。尾籠な話で恐縮だが、この国の公衆トイレの個室には時々見事な作品が残されていてギョッとするが、あれも硬水の為せる技だと気づいた。排水量が弱いのも一因だが、どっしりした重量感あふれるものが出るのである。私も最初はトイレで驚いた。流れてくれないことも一度ではない。

カラカラで硬いのとジメジメで柔らかいのと。どっちもどっちかな。