中国河南省での日々

2年間の中国河南省の大学勤務や生活の記録を残します

1年生の授業初日

中国の学期は日本の4月とは違い、9月開始。

1年生は1ヶ月にわたる厳しい軍事教練を終え、1週間の連休の後、10月8日より授業が始まった。

私は偶然にも日本語学科初日の第1限目の授業担当となった。最初の授業では日本語の母音を教え、各自の名前の発音を教えて名前だけの自己紹介をしてもらう。

まず、一人一人にあなたの名前は◯◯です。と。

例えば張婷婷(ジャン・ティンティン)さんは、あなたは「ちょう・ていてい」です、と教える。

発音も語感も全く別人になる。

私だって、ここではアンプーラオシ(老师:せんせい)なのだ。

名簿順に日本の呼び方で名前を呼ぶ。呼ばれてもそれが誰だかわからず、キョトンとしてる。黒板に漢字を書いて呼ぶと、やっと、在!(います)とか到!(来てます)とかの返事が来る。

新しい日本の名前(の呼び方)をもらった学生は幾度も自分の名前を繰り返してとても楽しそう。

私も一緒に幸せな気分を味わった。なんだか命名式の名付け親のような。笑。結構責任重大だわ。

みんなのキラキラした目がこれからも続くように願う。

彼らは日本では想像もつかないような高考(厳しい大学受験)を経て大学に来た。そしていきなり軍事教練。今はやっと一息ついたところ。

今後は一人一人が自分の頭で深く考え、日本や日本語だけでなく、世界中のことにもっと関心を持ち、視野が広がるきっかけになるような授業ができれば、と思う

(と、最後は偉そうになって,不好意思)